金属の加工を依頼するなら製缶・溶接対応の剛実鋼材株式会社～コストダウンの豆知識～|剛実鋼材株式会社

数量・形状・納期などの様々な要因に左右される

金属の加工でコストが膨らむ原因は様々です。金属加工と言ってもその内容は千差万別です。製缶加工や溶接、レーザー加工、プレス加工、板金加工など様々な方法があります。

その上で、形状、数量、納期といった要望に基づいて最適な加工方法が選ばれ、費用に反映されます。汎用機を使えば安い、量産なら安いなどと一概には言えません。

また、業者選びもコストに大きく関係しています。全ての作業を一貫して行うところもあれば、専門分野を持ち工程を絞るところもあります。見積り金額は各社間で大きな開きがある場合が多く、時には3～5倍の差になることも珍しくありません。

加工までの段取り・外注工賃もコスト上昇の要因

実際の加工時間だけでなく、段取りにどれだけ時間がかかるかもコスト上昇の要因です。業者の得意としている加工であれば、セッティング時間も短くコストを抑えて容易に加工できるでしょう。

一方、慣れない加工や複雑な加工は、実際の加工時間以上に段取り時間が必要となってくるのです。場合によっては研磨、熱処理、表面処理といった工程で外注が発生し、コスト上昇だけでなく納期が延びる原因にもなります。

材質は慎重に選定する

金属部品を作る際、まずコストの決め手となるのが材料です。特に製品が大きい場合は、材料の価格が重要になってきます。金属素材は、素材のもととなる母材によって価格が大きく異なります。一般的に、チタン合金・ニッケル合金、アルミ合金・ステンレス・銅合金、鉄・鋼の順に価格が安くなります。

とにかくコストを抑えたい場合は、鉄系の合金を選ぶのも一つの選択です。ただし、塗装やメッキなどの処理費用を考えると、さびにくいステンレスを使用したほうがコストダウンできる場合もあります。材料の価格は変動が大きく、特殊鋼などに使われるレアメタルは市場価格が急上昇することも珍しくありません。材質の選定に関しては、お客様にお任せしております。コストダウンを考慮してご選定ください。

加工のしやすさにも注目

金属加工では材料の価格だけでなく、加工方法、つまり加工がしやすいかというポイントも重要になってきます。

部品の形状が複雑になるほどコストが上昇することは、容易に想像がつくでしょう。

例えば、細く深い穴や溝は加工の難易度が上がり、場合によっては加工方法が限定されます。凸凹が多く、寸法公差が厳しい場合も加工難易度は上がります。一見簡単に思える加工でも、注意深く見ると難易度が極めて高い形状も少なくありません。

特に精度が厳しくなければ、3DCADを使うことで加工が容易になり、コストを抑えることも可能です。しかし、3DCADを使用していない業者では高い見積り額になることもあります。業者の得意分野を見極めた上で依頼することが、コストを抑えるポイントです。